脊柱から下肢へ、下肢から脊柱へ
~ 下肢とコアが連鎖する必要性~



2014新企画!は脊柱の重要性に焦点を当てます。
今回は特に
脊柱から下肢へ、下肢から脊柱への関連性
にこだわった研修会です。これはリハビリテーション分野だけではなく
2足歩行が可能な人間には、切っても切れない関係性、つまりコアと下肢の連鎖からもたらされる運動の基点を学ぶ研修会です。
これまでの歩行や体幹を別に考えるのではなく、関連性という面を重視した研修会となるでしょう。こんな研修会見たことないという講師陣と研修内容です。
ぜひ、ご職場・お友達をお誘い合わせの上ぜひお早めにお申し込みください!




講師: 加藤 浩先生

九州看護福祉大学 教授


「変形性股関節症の体幹と股関節の機能連鎖」
-姿勢・動作の臨床的視点-

<概要>
ここ数年、変形性股関節症(以下、変股症)の理学療法に関する学会発表を聞くと、明らかにその研究内容は変遷してきたように思う。それは障害構造のとらえ方が、従来の股関節に限局した局所的視点から、「姿勢」や「動作」といった全身的視点へシフトしてきたことである.これら研究の多くは福井らの力学的平衡理論にそのヒント得たものが多い。

さて、この理論に関連して木藤らは変形性膝関節症に対する理学療法戦略として、患者の姿勢や動作の異常を多角的に分析し、新たなる視点からの介入の必要性を述べている。これらのことを集約すると変股症に対する戦略は、以下の3つの機能的要素に集約することができると考える。
即ち、
①骨格構造機能
②筋出力機能
③神経機能である

本講演では、上記の3つの機能的要素をキーワードに主に矢状面上からみた変股症の立位姿勢の特異的評価とその具体的理学療法プログラムについて紹介する。




講師: 石井 慎一郎先生

神奈川県立保健福祉大学 准教授


「直立二足歩行を可能にする脊柱―下肢の機能」


講師: 脇元 幸一先生

清泉クリニック整形外科/スポーツ医学センター施設長/
海大学医学部基礎医学系分子生命科学研究員/国立電機
通信大学産学官連携プロジェクト人間工学共同研究員/信州
大学医学部大学院医学研究科共同研究員


「体幹-下肢の疼痛・変形・拘縮は機能連鎖異常を解決する順応反応である― コアと下肢の機能連鎖ルールを解明する ―」

<概要>
近年、体幹を「コア」と表現する時代となった。コアとは何か?

コアとは、核、核心、物事の中心、物事の深い場所を意味している。我々の世界だと、コアは動作・歩行の機能連鎖の中心を指すことになる。本当にそうなのか?
物理学的観点から立位・座位の四肢動作、重心移動を伴う歩行を観ると、いずれも機能連鎖の物理的中心は体幹となる。

例えば立位・座位の上肢動作は、体幹下肢機能が固定源としての機能が発揮できないと、駆動源の上肢動作は物理的に制限される。
また重心移動を伴う歩行は、動力源は体幹にあり、歩行自体が体幹で完成している。これらは前回の講演で論証と検証を行った。
体の個々のパーツの機能連鎖による動作・歩行は、物理的な運動法則を満たすために脳の姿勢制御機能が働く。

脳の姿勢制御機能の中の筋緊張制御系は、動作を成立せるための物理に則った制御を行っている。
その制御は物理公式で説明される。今回は、四肢動作、歩行における疼痛と関節拘縮、変形は、姿勢制御を行う脳の筋緊張制御系が起こしている反応であることを、
ふんだんな検証実技デモを交えて論証していく。




講師: 荒木 秀明先生
日本臨床徒手医学協会 代表理事


「非特異的腰痛症に対するfunctional core training」

<概要>
画像所見と臨床症状が合致しない非特異的腰痛症は腰痛全体の約85%を占める。そのほとんどが、原因の特定が難しいため多くが慢性化を辿り、社会的問題となっている。今回は非特異的腰痛症に着目した急性期から積極的に行う理学療法アプローチについて述べる。
内容は、

A) 腰痛症のトリアージ(Red flags,Green light,Yellow flags)に準じた症例供覧

B) 運動制御障害の鑑別方法
過少運動性と非効率的な運動制御障害症例の鑑別方法としての荷重伝達機能テスト(active SLRテスト)を紹介する

C) 安定化運動の変遷
1950年代:Bartelinkらの腹腔内圧理論による腹筋強化運動
1980年代:Gracovetskyらの後部靭帯系理論による広背筋と大殿筋運動
1990年代:Hodges、Hideらの深層筋運動制御理論による深層筋特異的運動

D) Functional core trainingの実際
非特異的腰痛症の初期治療で緊張筋リリース後、疼痛軽減のための免荷と不安定性を誘発することできるレッドコードを用いて、疼痛誘発テストに準じた深層筋群の安定化機能を促通しながら表層筋群の同時収縮を促通するfunctional core trainingを紹介する.


開催日:
平成26年5月10日(土)・11日(日)


タイムスケジュール:
10:00〜16:00
(受付開始9:30)


講師スケジュール:

■5月10日(土)
午前:加藤浩先生
午後:石井慎一郎

■5月11日(日)
午前:脇元幸一先生
午後:荒木秀明先生

価格:
通常価格:15,500円
特別割引:13,500円

特別割引は突然終了する場合がございます!できるだけお得な継続期間中にお申込み下さい!

【会場】

神戸西区民センター

神戸市西区糀台5丁目6-1

※会場には駐車場がございませんので、公共交通機関をご利用下さい。